Xenとか浮気しながらもVmware Serverを使っています。仮想マシンがそのまんま一台のPCに見えるのでわかりやすいのが良いと思います。しかし、何台も仮想マシンをインストールしようとすると実マシンをインストールするように同じ作業を繰り返さなくてはなりません。他の製品では複製という機能をサポートしているものもあるようです。手動で複製できる方法があるか調べてみました。以下の手順はUbuntu 8.10 Desktop 64bit にインストールしたVmware Server 2にUbuntu 8.10 Serverを仮想マシンとしてインストールした環境で確認しました。
例えばUbuntuのVmware用仮想マシンはダウンロードすることができます。それを任意のディレクトリに展開してVmwareの管理画面から仮想マシンの追加の操作をすれば使用することができます。仮想マシンはいくつかのファイルから構成されていて自分で作成した仮想マシンも同様にファイルで管理されています。LinuxのVmware Serverはデフォルトで”/var/lib/vmware/Virtual Machine”の下に仮想マシン毎にディレクトリが作成されて保存されています。
ファイルになっているのでとりあえずファイルを複製してみます。
$ cd /var/lib/vmware/Virtual Machine (ディレクトリの移動) $ sudo cp -r vhost1 vhost2 (vhost1のディレクトリをvhost2にコピー)
host2の中をみるとファイル名がhost1のままのものがあるのでファイル名をhost2に変更します。
$ sudo mv vhost1.nvram vhost2.nvram $ sudo mv vhost1.vmdk vhost2.vmdk $ sudo mv vhost1.vmsd vhost2.vmsd $ sudo mv vhost1.vmx vhost2.vmx $ sudo mv vhost1.vmxf vhost2.vmxf
更に、host2.vmxはテキストファイルになっていて仮想マシンの設定が書かれているようでこの中にもhost1という記述がありますのでhost2に変更してしまいます。変更箇所は以下のとおりでした。表示名とファイルの指定のようです。
nvram = "vhost2.nvram" displayName = "vhost2" extendedConfigFile = "vhost2.vmxf" scsi0:0.fileName = "vhost2.vmdk"
管理画面の"Add Virtual Machine to Inventory"で複製したファイルを指定して仮想マシンを登録します。この時に”コピーした”、”移動した”、”わからない”を選択するように聞かれますので”コピーした”を選択します。こうするとMACアドレス等が再生成されるようです。
管理画面から仮想マシンを起動すると順調に起動すると思いますがもう一仕事あります。この状態ではネットワークの設定が複製元の仮想マシンと同じになっているので正常につながらないかもしれません。ログインしてネットワークの設定を確認して必要であれば修正してください。また今の手順でいくとMACアドレスが変わります。例えばUbuntuではネットワークインターフェースのMACアドレスがファイルに保持されているので仮想マシンをコピーしてMACアドレスが新しく生成された場合はネットワークが通じません。